ふと声のした方を見ると、女の子たち数人がキャーっという歓声をあげながら、俺の方に駆け寄ってくる。 体育の授業が終わった後なのか、女の子たちはジャージ姿だ。 『感激っ!私、相沢先輩と白木先輩のファンなんだよね〜!』 『私は相沢先輩が一番好きだけど、白木先輩もカッコいいなぁ!』 目をキラキラさせながら、傍へとやってくる女の子たちのテンションに到底ついていける気もせず…… 俺は全速力で逃げることにした。