「匠先輩って…、留羽先輩に冷たいんですか?」
心配そうに聞いてくれる翠央ちゃんに胸が熱くなってしまう。
「あ、うん……わりと冷たいかな…。いつも俺が話し掛けても反応薄いし…。」
でも、勉強教えてくれたり、他に何か困ったことがあると……
いざっていう時は、助けてくれる奴なんだよな…。
「そうなんですか…。そういえば、この前も匠先輩…留羽先輩と話すことない…って言ってましたよね…?」
翠央ちゃんの顔はますます心配そうな表情に変わっていく。
あ…ヤバイ…。
ちゃんと匠のいい所も伝えておかないと、翠央ちゃんに誤解を与えてしまう…。


