「今日、いい天気だし風も気持ちいいね。」 「そうですね…。」 俺と翠央ちゃんは屋上にやってきた。 二人でフェンスに凭れるように座ると、翠央ちゃんは何だか落ち着かない様子だ。 もしかして、ビクビクしてるのかな…? また襲われたらどうしよう…って思われてるのかもしれない…。 「今日は、大丈夫だよ。俺、寝呆けたりしてないから…。」 ニッと爽やかに笑って警戒心を解こうとすると、翠央ちゃんからクスッと可愛い笑い声がこぼれた。