素顔の先輩と甘い休息〜番外編〜


「あ!ちょっと待って!!翠央ちゃん!」


俺は彼女の腕を掴んでいた。


「どっ…どうしたんですか!?」


翠央ちゃんは振り返ると、何事かと驚いた表情で俺を見た。


「良かったら、ちょっと一緒に喋らない?ほら、パンを買いに来て偶然会ったことだし…。この前のこと…もう一度ちゃんと謝りたいからさ…。」


「で、でも……」


俯き加減で返答を渋っている翠央ちゃんに、“ちょっとだけだから”と微笑むと、コクンと小さく頷いてくれた。