その小さな声に振り向くと、そこに立っていたのは翠央ちゃん。 「あ、あれ?どうしたの?」 まさか、こんなところで会えるとは思ってなかったため、少し焦ってしまった。 「私…、今日はお弁当を家に忘れてきちゃって…。だから、購買でパンを買ったんです…。」 恥ずかしそうに笑いながら、パンの入った袋を揺らした。 ドキッ… な、なんだ…!? 今……心が跳ねたような気がしたよな…?