ハゲと美女って不釣合いじゃね!?



まあそんな感じで授業が始まるのかと思ったらホニャニカはいすに座って教室の後ろをがんみし始めた。


なんか腕組んでるけど気にしないことにしょう。


ってかなんで授業を始めないんだろうか


と思ったらちょうどハゲがあたしを呼んでることに気づいた。



しかもこれから教室を出て行く気満々な気がするのは気のせいだろうか。



「何?これからどこ行くの?」



「リレーの練習するからグラウンドに出るんだよ」



「あれー?でもなんかホニャニカがめっちゃ後ろをがんみしてんだけどいいの?ほっといて」



ってかさっき気づかなかったけど他のメンバーも教室から出て行く気満々だよね?


ってかもう出て行ってるよね?


残ってるのあたしらだけだよね?


この状態で置いて行ったら多分泣いちゃうよね?



「は?ホニャニカ?」



「多分、熱山のあだ名だと思うから気にしないで進めて」


え?あいつ熱山なんて名前なの?



もう顔が名前どおりすぎてこわい。



いやある意味すごい。



「とりあえず歩きながら説明するから出よう」