「み、みやびちゃん……?」
おーっとタラシが本気でどん引きしてるではないか。
こういうのって対処の仕方がわからないから困るんだよなー。
なんでもまにうけるヤツ。
「あははは、ちょっとそういう気分だったから…」
とりあえず笑って誤魔化そうぜ作戦を実行することにした。
「あ、そうなんだ。まあそういう時もあるよ。だから大丈夫だよ。」
別に落ち込んでないのに慰められた。
そういえびオナニーを日本語で言うと自慰行為っていうんだよねー。
「慰」っていう漢字を見て思い出した。
全然役に立たないマメ知識的なものだけど役に立たせたら嬉しすぎてその辺に居るオッサンの頭の天辺の残りの三本の毛を思いっきり抜くかも知れない。
その辺にいたオッサンちょーかわいそうだな。
ってか喜びの表現の仕方がちょっとおかしいことに今更ながら気付いた。
ここで乙女っていう名のリュックを背負って生きてるメスならば「きゃー!うれしいー!」ってちょー高い声で言ってぴょんぴょん跳ねるだろう。
わかりやす過ぎて屁も出ないわ。
ってこんなことを考えてる間にいつのまにか次の時間が始まろうとしていた。
「はい席つけー……ってなんか知らん顔がいるなー。転校生か?」


