「リリィは隠れてろ!」

「でも…っ」

「任せるッス」

「」

「フレッド!」

考えるよりもさきに足が動いていた。

かばった

「いっ…」

「てめぇ…」

「フレッド!やめて!」

そう言ってもフレッドは殴る手を止めなかった。

「フレッド!!!」

「は…っ」

「あ、オレ…」

「」

「オレな…スラム出身なんだ。」

「スラム…?」

「親も家もいなくて毎日生きるのに必死だった。」

「」

「汚れてなんかない!」

「」

「だってわたしを守ってくれた!それに街でお腹がすいてる男の子にもフルーツをあげた!他の人は見て見ぬふりだったのに…。それってちゃんと優しさがあるってことじゃない!」

「…ありがとうリリィ」

「」

「」