門の隙間から中の様子を伺えば、兵達が走り回っていた。

「何があったんだ…?」

ライトは中で何が起きているのかを探るため、塀の周りを歩いていた。

すると、バタバタと足音が聞こえてきたと思ったら、

「どいて!!」

と頭上から声がした。

「ん…?」

ライトはふと上を見てみると…


――降ってきたのは


「え!?」


――白い布に身を包んだ、少女だった


「ぅわ!!」

ライトはよけきれず少女とぶつかってしまった。

「っ〜〜…。」

ぶつかった衝撃でライトは地面に思いっきり頭を打ち付けてしまった。

「ってぇ~…」

ライトは必死に痛みをこらえた。

「おい!大丈夫か?」

自分の上にいる少女に声をかけるが反応がない。

どうやら少女はぶつかった衝撃で気絶してしまったようだ。

「おい!」

少女の肩を揺すると、彼女はゴロンと膝から転げ落ち、頭に被っていた白い布がはだけた。

そしてあらわになった美しい髪。

「……銀髪…。まさか…っ!?」