「ハァ――ハァ――っ」 白い布をかぶった一人の少女は微かな希望を胸に、たくさんの兵士から逃げ惑う。 「いたぞ!!」 「つかまえろ!」 「もう…追いついてきたの…っ」 後ろを振り向くと数人の兵士が追いかけてきていた。 もうあんな所に戻るのはいや! ――だれか ――助けて…!!