彼女ノ写真

どんな時でも、例え、こんな風にバカ話を全力で笑い合える、時間の無駄使いを有意義だとさえ感じられるこんな時でも、シキちゃんの写真の事が、思考の半分以上を占めているのだった。




うーん、また考え込んでしまいそうだ。




こいつらには一応聞いてみたけど、誰も見ていないとの事だった。




他の友達も含めて、見付けたら届けてくれるって言ってくれた。




それはそれで、嬉しいしありがたいんだけど、出来る事なら、自分で見付け出したいと思う。何と言うか、単純な意地だ。




───ん───？




バカ話が盛り上がりすぎて、右手にいつまでも握られていた、残り一欠けらのあんパンの存在に気が付いた。