彼女ノ写真

ただ、あそこまで本気と言う事は、もしかしたら、私とシキちゃんには与り知らない所で、先輩達二人の間で、密約ならぬ蜜約が交わされている可能性も考えられるけれども、それについて、これ以上の詮索をする事は、ヤボと言うモノだろう。




「ちぃ~っ!やっぱりシキ程度じゃ、サイオンジのハンデにはならなかったかぁ、、、」



「私だって、頑張りましたよ!少しは役に立ってましたよね?先輩?」




シキちゃんの真剣で強烈な、自分の貢献度を訴える眼差しに、サイオンジ先輩は両手を合わせて答えた。