彼女ノ写真

そんなこんなで、美術部内バドミントン大会は、ラケット三本破壊(サイオンジ先輩のスイングパワーに耐え切れず)の末、私達の惨敗と言う結果に終わった。




結局、シキちゃんと言う大きなハンデを抱えていても、サイオンジ先輩の持つ超人的な身体能力が揺らぐ事はなかった。




先輩の放つ、これはシャトル?って疑問に思うほどの速度と、重さを持つスマッシュに、私達は終始、逃げ惑うばかりで、普通、バドミントンほどの運動を真剣にやった後なのだから、汗ばんでいてもいい物なのだろうけれども、私とマキ先輩の全身から流れ出ていたのは、冷や汗のみだった。




マキ先輩にも、芸術にも、そしてスポーツに対しても、真剣と言う事なのだろうか?マキ先輩相手でも、手を抜いた気配が無かった。さすがは、サイオンジ先輩だ。