彼女ノ写真

一階搬入口に納入された教材&備品群は、思った以上の量で、単純に箱を積み上げた高さは、僕の身長を軽く凌駕し、天井にも届きそうなその存在感に、僕は圧倒された。




そんな即席急造タワーが、3塔。




配送員のおじさんにも手伝ってもらい、僕はそんな荷物を搬入口とは真逆の位置にある三階美術室の隣にある、美術準備室に運ぶ事にした。




でも、ハル先生には手伝わせない。




この人に重い物を運ばせる危険性は、何回かのこうした経験から、僕は良く解っていた。