シキちゃんとは、関係上、僕の彼女に当たるのだけど、僕の彼女と呼んだり、思ったりするには、何だか抵抗がある。




その感じは、もう一年半以上の付き合いになるのに未だに根深く、彼女の彼氏――そっちの方が、自分でもしっくり来る。




僕が、シキちゃんをモデルにし、シャッターを切った回数は、今までに百五十三回あり、そのすべてにそれなりの想い出があるのだけど、特に生徒手帳と共に行方をくらました、あの写真には特別な想い出があった。