彼女ノ写真

「ハル姉、何でそんな意地悪言うの?ハル姉、いっつも食べ過ぎて苦しんでるでしょ?ま、お母さんが作りすぎるんだけどね」



「うぅ、食べ貯めしてるんでしょ?!」



「そんな事、出来る訳ないでしょ!も~!」




私達二人にとって、極自然な会話だった。




向かい合って、顔をつき合わせて、お互い心をむき出しにして、会話をする。




そんな当たり前の最中、当たり前を改めて思わせる事が起こる。




「ホントの姉妹みたいですね」────カシャっ!



「「え?」」




少し距離を置いて、一人見ていたエークンが突然、私達に向かってシャッターを切った。それが、当たり前を際立たせた。