彼女ノ写真

「でも、私の分のカニクリームコロッケは、あげないからね!食べたきゃ、自分でおばさんに交渉しなさいよ!」




先ほどとは違う、時間の凍結を感じる。この人は、何処までも可愛い人だ。




「あはははははははー先生、可愛い~!」




一番最初に、一番妥当な反応を示したのは、シキちゃんだった。




「確かに、ハル先生は強敵だわ」




ちょっと理解しがたい独自の反応を示したのは、サイオンジ先輩。




「あんた、どういうライバル視よ、それ?」




サイオンジ先輩に、微笑みながら突っ込みを入れたのが、マキ先輩。




そして私はと言うと、この少し歳の離れた幼なじみのお姉さんに、私にしか出来ない注意をした。