彼女ノ写真

「みなさーん!写真を撮りませんかー?」




その声に、マキ先輩は動きを止めた。シキちゃんとサイオンジ先輩は、小首を傾げながらエークンを見ている。




私はと言うと、必死だった。




今の内にこの状況を打開しなければと、そーっと身体をくねらせて、密着したマキ先輩引き離した。




一瞬、私のその行動が気になったのか、こちらの方を見たマキ先輩だったのだけれども、今や興味の対象は、一緒に写真を撮ると言う方に移ったらしく、ゆっくりと私に絡み付けていた腕を解いた。




つくづく思う。この先輩も可愛い。