「シ、キちゃん、、、あの、、、写真の事はさ、もういいんだ。僕は気付いたんだ。だから、もういいんだ。


そりゃ、まさかシキちゃんが持っていたなんて、驚いたけど、いや、それに気付かなくてごめんね。普通気付くよね。そうだよね。ホント、ごめん」



「そうよ!グス。何で気付かないのよ、ばかぁ!普通、気付くわよぉ!!ぐす。うわーーーーん」




怒られてるんだけど、シキちゃんの涙は、後悔と懺悔、そして全力の謝罪を表していて、総じて思う事は、やっぱり僕は彼女には勝てないようだ。




どうしようもなく愛しい。愛してる。




そんな想いが、心の中を満たし、広がっていく。




その広がるさまは、無限が存在する可能性をも教えてくれているようだった。




彼女の力が強くなる。僕の背中をしがみ付く。それがまた心地いい。




これが幸せなんかもしれない───なんて思った瞬間、それをぶち壊す笑顔が目に飛び込む。