今回はそんなシキちゃんと、シキちゃんの彼氏であるエークンの、何気ない日常のお話。




きっと二人は、私たちの知らない所でも、こんな日常を毎日の様に繰り返しているんだろう。




それはとても素敵な事だと、私は思う。




ある時は、理不尽なお姫様と従順な召使いの様な関係であり、またある時は、ワガママなお嬢様と一途にカシズく執事の様な関係であったりと、二人のパワーバランスは、圧倒的にシキちゃんの方に傾いている訳なのだけれども、それはお互いの信頼関係がしっかりと確立されている証拠なのだろう。




目には見えない確かな絆───なんて言ったら、シキちゃんはきっと全力で、だけど冷静に否定するのだろうけれども、それが照れ隠しだって事ぐらい、一週間前から友達になった私にだって解る。




ただ、恋人同士なら普通、あったら嬉しいだろうそれを、無いと、一刀両断するからこそシキちゃんなんだろうし、エークンだって、そんな素直じゃないシキちゃんが好きなのだろうと、私は勝手にそう思っている。




そんな二人のお話。




やっぱり青春って、全力のヒマつぶしの様だ。