「待て、シキ!ちょっと待て!」




その声に驚いて、シキちゃんはゲタ箱に掛けていた手を下に落とした。




「何ですか?」



「サイオンジ、あんたシキを支えな」



「う、うん!分かったわ!」



「な、な、何ですか?ちょっとサイオンジ先輩、手が上すぎますよ!!」



「さぁーゲタ箱を開けなさい!これでもし、ショックで倒れるような事があっても、大丈夫だから!あと、サイオンジ手の位置を少しお下げ」



「ショックって何ですか?!、、、まぁ、ありがとうございます」




シキちゃんは、シオらしくお礼を言った。そしてサイオンジ先輩は、少し悲しそうに手を下げた。