「ん?サイオンジ、あんた~想像しすぎじゃない?」




────え?!




「何よ~マキだって、サクラちゃん、そんなポーズ取ってないでしょ~?」




────えぇ??!!




「そう?私にはこう見えるだけどな~おかしいな~」



「おかしくないわよ~でも、私はこんなポージングをするサクラちゃんをじっくり観察したいわ!」



「観察しちゃダメでしょ?描きなさいよ」



「ちょっと、先輩!!!さっきから、気になりすぎる会話が繰り広げられているんですけれども、絵、見せてもらっていいですか?」



「いいけど~私が悪い訳じゃないからね」



「私も、私も」




少し慌てた先輩たちの表情が、何だか可愛らしく思えた。




───うーん、何気に私、毒されてないか?