放課後の美術室、シキちゃんはただ、そこにいるだけだった。




いつもなら、創作だけをしてて良い時間を、彼女は全力で楽しんでいるのだろうけれども。




先輩達は、3枚目の私の想像ヌードを描き始めていた。




さすがに3枚目ともなると、簡単なポーズまで要求し、大掛かりな物になり始めている。




私としては、そろそろシキちゃんに復活してもらい、先輩たちのこの写生会をざっくりと止めて欲しい所だけれども、こんな事で彼女を急かす事も出来ない。