シキちゃんは、猫じゃないのかとも思ったけど、マキ先輩が言うんだ。犬なのだろう。




そう考え直した所で、僕の態度は変わる事ないし、変に期待する事もない。




もしかしたら、いつかは従順になってくれるのかもしれないなんて、ちっとも思ってなんかない。別に、そういう見返りなんて求めてないし───けど、ホオが緩んでる気がする。僕を見る先輩の目が、呆れている。




男って、残念ながら、本当に馬鹿だ、、、。




でも彼女が従順になり、僕に懐いてくれたら、幸せすぎて死ぬかもしれない。




それは確かだ。