彼女ノ写真

「何となくだけど、分かりました。その道の上を堂々と歩いておいて、何を今更、夢だなんてって話なんですね」



「ま、そんな所よ♪いちいち、区別する事ないでしょ?他人にとやかく言われたってさ。っで、あんたはどうすんのよ?」



「え?何がですか?」



「シキの事よ。他に何があんのよ?」




そう問われても、何も答える言葉を持たない僕は、ただうつむく事しか出来なかった。




いやそれは、違う。答えは最初から持っていた。いつまで迷ってんだ。そんな物、ない訳がないじゃないか。




僕はあの子の事を、写真の事より考えている。想っている。




そして、、、───愛している。