彼女ノ写真

僕は別に寂しいから、おまわりさんに会いに行ったんじゃないんだって!




僕は見た目よりも社交性がずっと高いんだよっ!!って言うか、同じおまわりさんに対応されたって事は、僕は二十四時間以内に二回、あの交番に足を運んだって事になるのかな?───あ~そりゃ、おまわりさんもロウバシンぐらい持つか。うん。




写真部だけあって、あまり健康的な酸素が脳に送られてなかったのかな~僕は。




望んだ訳じゃないけど、自転車運動───それもかなりハードな奴を行っている間に、脳が目覚めたって感じだ。




自分は自分を裏切らないって、確か───マキ先輩が言ってたな。




なるほど、素晴らしい真理じゃないか。




脳はちゃんと、僕にとって正しい方向に働いてくれている。




あの先輩は、所々破綻した人間性を持っているけど、全部トータルすれば、尊敬に値する人だな、うん。




ま、直接そうだと伝える事は、生涯無いだろうけどね。言ったらどうなるかなど、想像したくもない。




あの人はずっと、心の中だけで尊敬する人って事で、処理しておこう。




そんな、個人的な変な決まり事を作りながら、段々と、心がハイになっていた。