それにしても――田中さんは、美術部員に甘すぎだと思う。




普通、焼き芋程度で買収されたりしないだろう。




ま~でもそれは、ハル先生の力と言うか、おかげと言うか、そんな所なんだろう。



ハル先生も学生の頃、お世話になったって言ってたし。



「おーい!どした、少年?さっきの事なら、気にすんなって!もしもの時は、私が矢面に立ってやるからさ」



「───先輩って、なんつーか、男らしいっすよね」



「まぁね~。私、攻めだから」




──ん?攻め?攻めって、、、何の事?




生き方が、アグレッシブって事だよな。だけだよな。んー、、、たぶん違うと思うから、これ以上聞くのはよそう。僕には知らない、いろんな世界があるんだ。うん。