「シキちゃん、可愛い。エークンにもこれぐらい素直に接せられたらいーのにね」
「うー、、、それは言わないでよぉ~。私だって、サクラちゃんや先輩達と同じ感覚でエークンに接したいと思っているよ。それなりに努力もしてるんだよ?でもさ、緊張しちゃうんだもん!照れちゃうの!!もう1年半も経っているのによ?どうなの?私?!」
シキちゃんはそう言いながら、照れている姿を隠すように、素早く後ろを向いた。
私は、取り乱している彼女の姿が、可笑しくて可笑しくて思わず顔がふやけてしまっていた。この子は、本当に可愛い。
「ね~シキちゃん?私、知ってるよ」
「何を~?」
肩越しから、少しだけ申し訳無さそうな瞳が僅かに見えた。
「シキちゃんが、恥ずかしがりな事も可愛い事も。あの時、生徒手帳を見たのだって、エークンが美術室に飛び込んで来た理由が、自分を心配した訳じゃなかったって事でしょ?」
「え?そ、それは、、、?!」
「さっき言ってた、私へのルールを書き込もうとしてって聞いて、ようやく納得が行ったのよ。何で生徒手帳を抜き出したんだろう?って不思議だったの。ヤキモチ妬いたのは気付いたけど」
「えー!!そんな事まで気付いてたの??!」
「そりゃね。私、カナデちゃんの事で人を遠ざけてたでしょ?だからなのか、感情の動きみたいなのが感覚的に分かるのよ。感じるとでも言うのかしら。あの時、シキちゃん心配しちゃったんだよね?」
「うん、、、エークンが珍しく真剣な顔して美術室に入ってきたから、ね。私とサクラちゃんの大きな声を聞いてって言ってたからさ、勝手な勘違い───しちゃったね、私」
そういうと、シキちゃんは明らかにしょんぼりした。その姿は、反省している様だった。
「うー、、、それは言わないでよぉ~。私だって、サクラちゃんや先輩達と同じ感覚でエークンに接したいと思っているよ。それなりに努力もしてるんだよ?でもさ、緊張しちゃうんだもん!照れちゃうの!!もう1年半も経っているのによ?どうなの?私?!」
シキちゃんはそう言いながら、照れている姿を隠すように、素早く後ろを向いた。
私は、取り乱している彼女の姿が、可笑しくて可笑しくて思わず顔がふやけてしまっていた。この子は、本当に可愛い。
「ね~シキちゃん?私、知ってるよ」
「何を~?」
肩越しから、少しだけ申し訳無さそうな瞳が僅かに見えた。
「シキちゃんが、恥ずかしがりな事も可愛い事も。あの時、生徒手帳を見たのだって、エークンが美術室に飛び込んで来た理由が、自分を心配した訳じゃなかったって事でしょ?」
「え?そ、それは、、、?!」
「さっき言ってた、私へのルールを書き込もうとしてって聞いて、ようやく納得が行ったのよ。何で生徒手帳を抜き出したんだろう?って不思議だったの。ヤキモチ妬いたのは気付いたけど」
「えー!!そんな事まで気付いてたの??!」
「そりゃね。私、カナデちゃんの事で人を遠ざけてたでしょ?だからなのか、感情の動きみたいなのが感覚的に分かるのよ。感じるとでも言うのかしら。あの時、シキちゃん心配しちゃったんだよね?」
「うん、、、エークンが珍しく真剣な顔して美術室に入ってきたから、ね。私とサクラちゃんの大きな声を聞いてって言ってたからさ、勝手な勘違い───しちゃったね、私」
そういうと、シキちゃんは明らかにしょんぼりした。その姿は、反省している様だった。
