「私さ──あの日、私のした事で、エークンがあそこまで困っていたなんて思わなかった。別に、困らせようとした訳じゃないのよ。ただのイタズラだったの」
「うん。知ってるよ」
「本当はね、生徒手帳に私へのルールを書き込もうとしたのよ。そんないイタズラだったの!」
「あ~そっか!そうだったんだね」
「だってさ、本当に恥ずかしかったんだ。エークンがまさかあの時の写真を、生徒手帳になんか入れて持ち歩いていたなんてさ、、、落としたら、どうするのよ!もうっ!」
「ね~シキちゃん。あの写真って、一体何なの?一番最初に撮られた写真だって、この前、美術室で言ってたけど。それだけで、そんな恥ずかしがるなんて、、、?」
そんな私の疑問に、シキちゃんはホオを紅く染め、左斜め上を見ながら言葉を整理し、私の方を向いて、少し強めな言葉で答えた。
「サクラちゃん、ごめん!それだけは言えないっ!!」
言葉を放った瞬間グッと目を閉じて、再び見開いたその目は、普段から力強い眼差しを持つシキちゃんだけれども、いつも以上に力強い眼差しをしていた。
それだけ、彼女が真剣だという事なのだろうと、察しが着いた。本当に照れてしまう様な事なんだろうと。
「うん。知ってるよ」
「本当はね、生徒手帳に私へのルールを書き込もうとしたのよ。そんないイタズラだったの!」
「あ~そっか!そうだったんだね」
「だってさ、本当に恥ずかしかったんだ。エークンがまさかあの時の写真を、生徒手帳になんか入れて持ち歩いていたなんてさ、、、落としたら、どうするのよ!もうっ!」
「ね~シキちゃん。あの写真って、一体何なの?一番最初に撮られた写真だって、この前、美術室で言ってたけど。それだけで、そんな恥ずかしがるなんて、、、?」
そんな私の疑問に、シキちゃんはホオを紅く染め、左斜め上を見ながら言葉を整理し、私の方を向いて、少し強めな言葉で答えた。
「サクラちゃん、ごめん!それだけは言えないっ!!」
言葉を放った瞬間グッと目を閉じて、再び見開いたその目は、普段から力強い眼差しを持つシキちゃんだけれども、いつも以上に力強い眼差しをしていた。
それだけ、彼女が真剣だという事なのだろうと、察しが着いた。本当に照れてしまう様な事なんだろうと。
