「ほら、少年!サイオンジが帰る前に、さっさと片付けるよ!あんた、そっち側持ちな!」




マキ先輩は、子供の様で大人だと思う。しっかりと、自分で守る物を決めている。守る物を持っている。




僕は、守りたい物も守れない。何で、ああなったんだろ?さっぱり、分からない。




僕一人でも運べてしまうだろう重さのテーブルを、二人で持つ。




一瞬、それが無駄な事だと考えた僕は、やっぱりガキなんだろうな───。