「んー、ま、仕方ないか。あの子もあの子で、意地っ張りな所だらけだからね~。そこが可愛いっちゃ可愛いんだけど」



「そぅ───ですね、、、」



「何?それって、ノロケ?」



「あ、いや、そんなんじゃなくて───、、、はい、、、」



「あ~もうっ!!───サイオンジ、ちょっとお遣い頼めるかな?」



「うん、いいよ。っで何、買って来るの?」



「こういう時は、思いっきりビターなコーヒーよっ!

愚か者の思考と胃袋には、それぐらいの刺激が必要なのよっ!!───あ、私は、いつものやつね」



「分かったわ」




そういうと、サイオンジ先輩は何故か、校内へは向かわず、先人達が残した偉大なる遺産こと、焼却炉付近にある対遅刻用入り口を通り、外に出て行った。




学校の自販機じゃダメなのかな?ブラックコーヒーぐらい売ってるのに。




でも、そんな事が分からないから、僕はダメなのかもしれない。




まだまだバカ話が楽しい、ガキなのだろう。