彼女ノ写真

そういえばシキちゃんって、あの時も焼却炉の前に居たんだよな~。小梅のスケッチをしてたんだった。




急に年寄りじみた事を思う。時が経つのは割りと早いと。




───よし、行くか!




僕は、みんなの輪に一旦戻り、用事が出来た事を告げて、なるべく急いで焼却炉に向かった。




屋上から一階まで降りて、さらに外に出てから、校舎を半分ほど周回すると言うのは、地味に時間を要した。