彼女ノ写真

そんな、確実に無い事を想像しても仕方が無いのだけど、この想像で得られた事は、きっと大切な事だろう。




心の中に、彼女への愛しさだけが残った───。




とても透明で、キラキラに輝いていて、それを太陽にかざすと虹色の光を当たり一面に放出する様な、そんな感じのイメージ。




ただ───今の僕は、そんな残った愛しさの片隅に、真っ黒くブヨブヨした感情を作り出してしまう。




それに名前を付けるとしたら、後ろめたさって名前がぴったりだ。