full moon

見馴れた車が駅のロータリーにとまった。



それと同時に携帯に着信が入った。



着信には出ず車へと歩いた。




車に乗り込むと懐かしい香りがした。



香水と煙草が入り交じったショウの匂い。



「久しぶり。」


変わらない声。




「…うん。」


短い言葉と一緒にうなずく事しか出来なかった。