良くあるものだ。

シンデレラのように、もしくは白雪姫のように…。

平凡で何気ない生活が色鮮やかに変わることは。


でも、私にはそんなシンデレラのようなガラスの靴はない。

白雪姫のような毒リンゴはない。
いや、正直食べたくない

だから……平凡な生活は私にとって当たり前だった

と言うか、平凡な生活しか知らない
平凡な生活しか望んではいなかったから


ガラスの靴も毒リンゴも要らない。


いるのはきっと………

透き通る程美しい空だけだと、そう思っていた。