ちぇっ。なんか急に、バイトを辞めたくなった。

せっかく、思いきって誘っ……。

「日曜」

背後にいる篤紀の声。控え室へと歩くあたしは、クルッと振り返る。

「お前、確か日曜は2時までだろ。俺、公園でサッカーしてるけど……来るか?」

相変わらず、素っ気ない口調。

表情のどこを探しても、笑みなんてひとつも見つからない。

でも、胸がキュッと締め付けられた。

……あたしのシフト、ちゃんと覚えてるんだ。

篤紀はちゃんと見てくれている。

嬉しかった。

「行く! 終わったら、そのまま会いにいく!」

なんか、昔に戻ったような気がしたの。