うつむいた透吾。黒い髪が前に流れて、表情ははっきりと見えない。でも……。
「いいかなって思ったけど……拒否った美和の言葉を聞いて、俺も気づけた」
怒ってはいないみたい。むしろ、ホッとした口調でそうつぶやくの。
「まだ好きなんだろ? あのメガネくんのこと」
「……うん」
そう、あたしはまだ篤紀を忘れていない。いまでも、ふと考える。
家にいるときも、思い出の物を見たら、そのときのことを振り返るし。外へ出かけたときだって、篤紀と歩いた道を通ると胸が苦しくなるの。
「まだ好き」
さっき「やだ」って思ったのは、篤紀以外のひととしたくないって気持ちからだった。
「いいかなって思ったけど……拒否った美和の言葉を聞いて、俺も気づけた」
怒ってはいないみたい。むしろ、ホッとした口調でそうつぶやくの。
「まだ好きなんだろ? あのメガネくんのこと」
「……うん」
そう、あたしはまだ篤紀を忘れていない。いまでも、ふと考える。
家にいるときも、思い出の物を見たら、そのときのことを振り返るし。外へ出かけたときだって、篤紀と歩いた道を通ると胸が苦しくなるの。
「まだ好き」
さっき「やだ」って思ったのは、篤紀以外のひととしたくないって気持ちからだった。



