ティアラ2

「つき合うか?」

その言葉は、何の前ぶれもなく囁かれた。

「……え?」
急な話に驚き、目を丸くするあたし。彼はフッと微笑んで、二の腕に手を添えてきた。

近づく顔。透吾はゆっくり腰を曲げ、あたしにキスをしようとする。
「…………」
戸惑いながらも目を閉じる。

だけど、胸がモヤモヤして、すぐにまぶたをあげてしまった。
「待って。あたし……」

キスなんてできないよ。

「あたし、まだ……」
好きかもって思ってはいたけれど、実際にこんなふうになったら、違うってことに気づいてしまった。