ティアラ2

また怒られないように、と急いで私服に着替えるあたし。部屋に戻ったら陽子さんたちは片付けをしていて、「いまからどこかへ行くみたいで」と告げると、笑顔で「いってらっしゃい」と見送ってくれた。

ちゃんと5分以内に戻れたかは不確か。だけど息をきらせた姿を見て、彼は満足したのだろう。笑顔で運転し始めた。

「彼氏んち、どこ?」
「えっ!?」
一体どこへ行くつもりなのかな、と考えていると彼は突然、篤紀の家を聞いてきた。

「ムリムリムリ!」
いまから向かうつもりなんだ、と察してアタフタする。けれど、透吾は表情を変えることなく、こう返してきた。

「寝てないのは、どうせ彼氏が原因なんだろ? これ以上、仕事に支障をきたされると俺たちが困んだよ。業務命令だと思って、仲直りしてこい」