ティアラ2

なんの前触れもなく、いきなり追い出そうとする彼。一方的すぎるからムッとした。

でも、なぜそんなことを言い出したのか、だいたいの理由がわかるから、あたしは渋々、鞄を持って立ち上がる。
「お邪魔しました!」
振り回して悪かったわね。でも、愚痴らせたのはあんたなんだから!

ドスンドスンと下の部屋に迷惑なくらい、足音を立てて玄関に向かう。すると、背後から……。

「撮影には響かないよう、早く仲直りしとけよ~」
「うるさいわね!」
他人事だと思ってヘラヘラした口調で言ってくるものだから、イラついて怒鳴りつけた。

こんなやつに言うんじゃなかった。
やっぱりやな男ッ!