「……マジで言ってんの?」
「ああ」
やっとのことで出せた言葉も、彼にとっては軽いひと言でしかないのだろう。……あっさりと返されてしまった。
次の言葉が見つからない。
「……」
「もう時間だから」
彼はそっと腕時計を見下ろして、あたしに背を向ける。
……行っちゃう。
「……っ」
店の中に入ってしまう。
引きとめようと口を開いても、やっぱり声は出てこない。腕すらもあげられない、あたし。
自動ドアが開く。……ガラスの向こうへと行ってしまった彼。
「ああ」
やっとのことで出せた言葉も、彼にとっては軽いひと言でしかないのだろう。……あっさりと返されてしまった。
次の言葉が見つからない。
「……」
「もう時間だから」
彼はそっと腕時計を見下ろして、あたしに背を向ける。
……行っちゃう。
「……っ」
店の中に入ってしまう。
引きとめようと口を開いても、やっぱり声は出てこない。腕すらもあげられない、あたし。
自動ドアが開く。……ガラスの向こうへと行ってしまった彼。



