ひと晩眠れば、きっと頭のなかもすっきりするだろう。そう思っていたけれど、目が覚めたいまも、あたしはまだ昨日のことを信じられないでいる。
「…………」
起き上がらずに布団から腕を出して、ぼんやりと時計の針を見つめた。
「……そうよね」
悩むことなんてないのかもしれない。
「うん、そうよ」
ワイドショーで騒がれていたから、透吾を違う世界に住む人間のように感じていたけれど……。
「あたしの魅力がそのレベルに達した、ってことよね」
そうよ、きっとそうなのよ。
「……今日も潤ってる」
薬指でそっと撫でた頬。すべすべしたさわり心地。今日もお肌の調子は最高です。
「…………」
起き上がらずに布団から腕を出して、ぼんやりと時計の針を見つめた。
「……そうよね」
悩むことなんてないのかもしれない。
「うん、そうよ」
ワイドショーで騒がれていたから、透吾を違う世界に住む人間のように感じていたけれど……。
「あたしの魅力がそのレベルに達した、ってことよね」
そうよ、きっとそうなのよ。
「……今日も潤ってる」
薬指でそっと撫でた頬。すべすべしたさわり心地。今日もお肌の調子は最高です。



