ティアラ2

「あぁ透吾? 俺と同いで、22だよ。今年23の歳。透吾とは実家が近所で、俺たち幼なじみなんだ」

きみは、と聞かれて19と答える。

にじゅうにぃ? あれでぇ?

いつもスーツとか着てるから、もっと上だと思ってた。ていうか、うちのバカ兄貴と同い年じゃない。

「……」

この人も、もっと上に見える。
「ん、なに?」

じっと見ていても、店員さんはにこにこしていて。

「いえ」

ますます、感じがいいなって思った。あの男と幼なじみだなんて信じられないくらい。

「そういえば、透吾は……何をしてる人なんですか?」

この際、聞いてしまおう。そう思って、訊ねた。

けれど、店員さんはきょとんとした表情で、「え?」とつぶやく。