「おー、珍しい! いらっしゃい!」
店内は全体的に薄暗く、明るいのは店員たちが立つカウンターだけ。
あとは、テーブル上のキャンドルと、天井から吊るされた小さなランプでムーディーに演出されてある。
「ひっさしぶり」
入ってすぐに声をかけてきた男性の店員が、テーブルに腰かけたあたしたちの前に、水を置いてくる。
「たまには顔を出しとかないとな。今日は車だから飲まないけど」
「……」
カラカラになったのどを潤わせたくて、ひと口飲むあたし。
「で、透吾、なににする?」
「テキトーに持ってきて」
「了解」
仲よさげ。この店員さんとは知り合いなのかな?
ふたりの会話を聞きながら、あたしは膝に乗せていた鞄を、横の椅子に置き直す。
店内は全体的に薄暗く、明るいのは店員たちが立つカウンターだけ。
あとは、テーブル上のキャンドルと、天井から吊るされた小さなランプでムーディーに演出されてある。
「ひっさしぶり」
入ってすぐに声をかけてきた男性の店員が、テーブルに腰かけたあたしたちの前に、水を置いてくる。
「たまには顔を出しとかないとな。今日は車だから飲まないけど」
「……」
カラカラになったのどを潤わせたくて、ひと口飲むあたし。
「で、透吾、なににする?」
「テキトーに持ってきて」
「了解」
仲よさげ。この店員さんとは知り合いなのかな?
ふたりの会話を聞きながら、あたしは膝に乗せていた鞄を、横の椅子に置き直す。



