「……」
ニタァと緩んだ透吾の口を見て、全身に鳥肌がたった。
「……やだ」
こいつ、マジ怖い!
「やだやだやだ!! おりるーっ!!」
「こら、また……ちょ、待てって!」
さっきと同じやり取り。半泣きになって暴れるあたしと、運転しながら焦り出す透吾。
車はまたぐらぐら揺れて、あたしの知らない道を走っていく。
「はぁ……はぁ、はぁ……はぁ」
「……のど、乾いた」
約15分間、ずっと暴れていたせいで、くったくたのあたし。透吾もうんざりした表情。
「……イタリアン?」
車をおりて、目の前の店を見上げる。
今度は見たこともない飲食店だ。外にメニューなんて出してないし、窓なんてないから中の様子もわからない。
店の名前で、洋食だなってことはわかったけれど。
ニタァと緩んだ透吾の口を見て、全身に鳥肌がたった。
「……やだ」
こいつ、マジ怖い!
「やだやだやだ!! おりるーっ!!」
「こら、また……ちょ、待てって!」
さっきと同じやり取り。半泣きになって暴れるあたしと、運転しながら焦り出す透吾。
車はまたぐらぐら揺れて、あたしの知らない道を走っていく。
「はぁ……はぁ、はぁ……はぁ」
「……のど、乾いた」
約15分間、ずっと暴れていたせいで、くったくたのあたし。透吾もうんざりした表情。
「……イタリアン?」
車をおりて、目の前の店を見上げる。
今度は見たこともない飲食店だ。外にメニューなんて出してないし、窓なんてないから中の様子もわからない。
店の名前で、洋食だなってことはわかったけれど。



