「ナイス」
彼はうなずきながらそうつぶやき、ポケットから財布を出した。
そして、中からクレジットカードを抜いて、女性に手渡していく。
ふたりのやり取りをぼんやり見つめていた。けれど1分後、あたしは女性が言った台詞で、ハッと我にかえる。
「まいどあり」
「……えっ」
これ、ぜんぶ買ったの?
紙にサインをして、渡された長いレシートを財布の中に入れた透吾。
口をパクパクして、あたふたするあたし。
「さ、行こ」
そう言って、彼はあたしの背中を押しはじめた。
見送る女性は「はい」と笑顔で、黒い紙袋を渡してくる。
「……」
いつの間にか袋の中に片付けられていた、あたしの服。
彼はうなずきながらそうつぶやき、ポケットから財布を出した。
そして、中からクレジットカードを抜いて、女性に手渡していく。
ふたりのやり取りをぼんやり見つめていた。けれど1分後、あたしは女性が言った台詞で、ハッと我にかえる。
「まいどあり」
「……えっ」
これ、ぜんぶ買ったの?
紙にサインをして、渡された長いレシートを財布の中に入れた透吾。
口をパクパクして、あたふたするあたし。
「さ、行こ」
そう言って、彼はあたしの背中を押しはじめた。
見送る女性は「はい」と笑顔で、黒い紙袋を渡してくる。
「……」
いつの間にか袋の中に片付けられていた、あたしの服。



