30分後、透吾の車は繁華街のど真ん中でとまった。
「あら、透吾」
「よぉ」
ガランガランとベルが鳴る。
いらっしゃいませ、と声をかけてくる数名の店員。そのひとたちには軽く会釈だけをし、透吾は奥から顔を出す30歳くらいの女性のもとへと歩き出す。
「……ここって」
前を通ったことは何度もあるけれど、入ったことのない店。
外から見ても、ガラスケースの中に飾ってある洋服はどれも高そうで、足を踏み入れるのも怖かった。
「まぁ、可愛らしい女の子」
キョロキョロ店内を見渡していると、透吾と話し込んでいた女性が、ニコッと微笑みかけてくる。
慌てて頭を下げると、透吾は……。
「この子に似合うやつ、頼むわ」
突然、わけのわからないことを言い出した。
「あら、透吾」
「よぉ」
ガランガランとベルが鳴る。
いらっしゃいませ、と声をかけてくる数名の店員。そのひとたちには軽く会釈だけをし、透吾は奥から顔を出す30歳くらいの女性のもとへと歩き出す。
「……ここって」
前を通ったことは何度もあるけれど、入ったことのない店。
外から見ても、ガラスケースの中に飾ってある洋服はどれも高そうで、足を踏み入れるのも怖かった。
「まぁ、可愛らしい女の子」
キョロキョロ店内を見渡していると、透吾と話し込んでいた女性が、ニコッと微笑みかけてくる。
慌てて頭を下げると、透吾は……。
「この子に似合うやつ、頼むわ」
突然、わけのわからないことを言い出した。



