濡れた手を見ると、黒い石がいっぱいついていて。
「……汚い」
最悪最悪最悪、って。そんな言葉しか出てこない。
立ち上がるのもだるかった。
人の目すら、気にならない。
駅はもう目の前。人通りだって多い。
なのに、もうどうでもいいの。
「……」
急に視界のぜんぶが青く染まった。同時に映ったのは、黒くて大きな靴。
ゆっくり顔をあげると、見覚えのある顔がそこにあった。
「……透吾」
なんでこのひとは、いつも突然、現れるのかな? 紺色の傘で覆われながら、ぼんやりと彼を見上げる。
心配そうに、転んだままのあたしを見ていた透吾は、静かに口元を緩め……。
「大丈夫?」
同じようにしゃがみ、手を差し伸べてくれた。
「……汚い」
最悪最悪最悪、って。そんな言葉しか出てこない。
立ち上がるのもだるかった。
人の目すら、気にならない。
駅はもう目の前。人通りだって多い。
なのに、もうどうでもいいの。
「……」
急に視界のぜんぶが青く染まった。同時に映ったのは、黒くて大きな靴。
ゆっくり顔をあげると、見覚えのある顔がそこにあった。
「……透吾」
なんでこのひとは、いつも突然、現れるのかな? 紺色の傘で覆われながら、ぼんやりと彼を見上げる。
心配そうに、転んだままのあたしを見ていた透吾は、静かに口元を緩め……。
「大丈夫?」
同じようにしゃがみ、手を差し伸べてくれた。



