篤紀とのデートから数日後、今日もあたしは笹野京香とふたりで、TAMAKIの1階にいる。
「それでは、こちらの2点……」
「ありがとうございました」
レンタル側の接客は彼女が、その隣であたしは購入客の相手。
もうすぐ、働き初めてから1ヶ月が経つ。あたしもここの作業には、少しずつ慣れてきた。
カウンターを離れて、商品の入れかえをしていたとき、階段付近から聞き慣れた声がした。
「……」
目を向けると、そこには笹野京香と仲良く話す篤紀の姿。
多分、仕入れの伝票か何かを、バイトリーダーである彼女へ渡しにきたのだろう。
新作のDVDを持ったまま、その光景を眺める。すると、この視線に気がついてか、伝票を見ている彼女のそばで、篤紀がこっちを向いた。
「それでは、こちらの2点……」
「ありがとうございました」
レンタル側の接客は彼女が、その隣であたしは購入客の相手。
もうすぐ、働き初めてから1ヶ月が経つ。あたしもここの作業には、少しずつ慣れてきた。
カウンターを離れて、商品の入れかえをしていたとき、階段付近から聞き慣れた声がした。
「……」
目を向けると、そこには笹野京香と仲良く話す篤紀の姿。
多分、仕入れの伝票か何かを、バイトリーダーである彼女へ渡しにきたのだろう。
新作のDVDを持ったまま、その光景を眺める。すると、この視線に気がついてか、伝票を見ている彼女のそばで、篤紀がこっちを向いた。



