門を閉めて、歩き始める。
道には同じ制服を着た男女が気だるそうに歩いている。
勿論私もその一人。


「おっす、」


履き慣れたスニーカーが地面を蹴り始めるのと同時に、
私の肩を叩く手。
振り向けば見慣れた顔。朝からつまらない。


「ちーす、功治。」


近所の幼馴染の青芝功治。同じクラスで同じ委員会。
明るいキャラクターが皆に受けている。
さすがサッカー部。


「どうした千歳。暗いぞ!」
「しらねえよ。」


朝から五月蝿いやつに捕まった。
賑やか?それとも煩わしいだけ?

解らない。
そんな登下校。